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2006年02月14日
自分自身を認めるということ
みなさんは、どれだけ自分自身のことを知り、そして認められているでしょうか。心理関係の読みものには「自分自身を認める」という表現がよく出てきます。しかし、なんとなく頭では理解できるけれど、どのように自分を認めればいいのか。あるいは、認めることでどのように自分が変化するのか。そのあたりが漠然としている人が多いと思います。じつは、わたしも自分の中に様々なコンプレックスがあることを認めていましたが、それはいずれも頭の中で理解されたものであって、心の底で納得したものではありません。自分では認めているつもりでいたので、「認めているけど何も変化がない」という時期が長く続いたものです。ところがある日、ごく些細な光景を目にしたことがきっかけで、自分自身の「ある部分」を心から認めることにつながる出来事がありました。今回はその出来事について書いていこうと思います。
わたしは仕事の現場へ向かうため電車に乗っていました。平日の昼だったこともあり電車は空いていて、わたしはドアのすぐそばのシートに座っていました。何も考えることなく、ただ向かいの窓を流れる景色をボーッと眺めています。やがて電車が次の駅に到着し、その駅から若い女性が乗り込んできました。クリスマス直前の日、おそらく彼氏とデートの約束でもしていたのでしょうか。今風のおしゃれな服装に身を包んでいます。座席は空きがあったけれど彼女はドアのそばに立っています。ここまでは特に気にすることもなくボンヤリと眺めていたのですが、電車が動き出してしばらくしたのちに彼女の姿にある変化が起こりました。
「あれ?右足がブルブル震えてる!どうしたんだろう?」
そのとき初めて気付いたのですが、彼女はヒールがかなり高いハイヒールのブーツをはいていました。ヒールの長さは何センチだったか分かりませんが、これまでに見たことがない、ほとんどつま先立ちに近いぐらいの高さです。右足が震えていたのは、おそらく足が痛いのか、それともバランスを保つために大きな負担が右足にかかっているのか。いづれにしても、わたしの目にはそうとう辛そうに映りました。そんな様子を見たとき、わたしは心の中で「辛い思いをしてまで自分を良く見せようとしなくてもいいのに」とつぶやきました。そのとき突然、わたしの意識が彼女の姿から自分の内面へと向かったのです。
誰かと背比べしながら必死に自分を大きく見せようと爪先立ちになり、アゴを上げて、口をへの字に曲げて「う~~~ん」と唸りながら、足をブルブル震わせて立っている子供の姿。そんなイメージが心の中にわいてきました。それを見て「そういえばオレも、周囲の人たちや環境に取り残されないよう、必死になって自分を大きく見せていたな」と思い至ったのです。そんなけなげな子供の姿を見て、わたしはむしょうに愛しくなり、思わず心の中で「もう、いいんだよ!」と叫びました。
そう、もういいのです。何も周囲の人たちに合わせる必要なんてない。たしかに子供のころは、友達やクラスメイトに置いていかれないよう、必死になって周囲の環境に合わせなければ生きられなかったのかも知れない。しかし、いまはもう立派な大人。周囲に合わせる生き方よりも自分らしく生きる方がいい。自分の人生を生きるためにも無理な背伸びをやめて「ありのまま」の自分で生きよう。と、そのように決めたとき、体からスッと力が抜けたような気がしました。そしてこのとき、ありのままの自分を見て、受け止め、認めることができたと実感しています。
人はみな、長所があれば短所もあります。得意があれば苦手もあります。好きなものがあれば嫌いなものもあります。それぞれ全てが「わたし」なのです。このような経験をしてから、少しずつですが自分に自信がついてきました。どんな状況に遭遇しても「やればできる!なんとかなるんだ!」と、心からそんなふうに思えるようになりました。おそらく、自分を認めることで「守るもの」がなくなったからだと思います。自分の中に潜む様々なコンプレックスを表に出さないよう必死になって守ってきたもの。それを手放すことで「自分らしく」なれるものだと信じています。手放すためにも、まずは自分自身のことをよく知ること。そして、自分を丸ごと認めることが大切です。みなさんも、自分らしく生きることを目指すのであれば、ぜひとも自分自身と向き合ってください。そして、自分の「心の叫び」をしっかり受け止めてあげてほしいと思います。
もう背伸びなんてしなくていいんだよ。
ありのままの自分の姿で、自分らしく生きていこう。
- by しんいち☆
- at 2006年02月14日 17:34
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